2025/01/06 19:49
嫉妬と劣等感を乗り越えるために
今日は嫉妬や劣等感について考えてみます。
日本で生きていると、多くの人が他人との違いや優劣を目の当たりにし、不思議な気持ちや沈んだ感覚を味わったことがあると思います。それが嫉妬や劣等感だとは気づかずに過ごしている人も多いでしょう。これらの感情は幼少期から大人になるまでの環境で自然と身につき、無意識に深く根付いていきます。そして気づかぬうちに、その感情が自分と同化し、人を批判したり悪者に仕立てたりする行動へと繋がっていきます。
しかし、どれだけ成功しても、これらの感情を解消しない限り、本当の意味で満たされることはありません。人を悪く言ったり、他人から奪うことで得たものは、自分の中に罪悪感として蓄積し、年月を経るごとに巨大な敵のように膨れ上がります。それを見ないふりをし、隠し続けていても、最終的には自分自身を裏切り続けることになるのです。自分は全てを見ている存在だからです。
嫉妬や劣等感を乗り越えるには、まずその存在を認め、自分に正直になることが重要です。これは非常に難しいことですが、避けて通ることはできません。自分が嫉妬や劣等感を抱いていることを認めるのは辛く、気持ち悪く感じるものです。しかし、それを無視していては問題が解決することはありません。いずれ向き合う日が来るのです。
向き合うための具体的な方法
私が実践したのは、自分が嫉妬を抱く相手を徹底的に称賛することでした。その人の持つ素晴らしい部分を認め、「もし自分がその立場だったら嬉しいだろう」と素直に思い、その気持ちを表現するよう努めました。最初は難しく、すぐに元に戻ってしまうこともありましたが、続けることで少しずつ自分の中で変化が起こりました。嘘でもいいから、毎日少しずつ賞賛し、相手の良いところを探すことを習慣にする。それを1年続けることで、気づけば以前のように嫉妬や劣等感を感じなくなり、自分をコントロールできるようになったのです。
自分の役割と個性を愛する
人は、自分の役割や個性を見失い、他人と比較してしまいがちです。しかし、自分には自分だけの個性や役割があります。それを愛し、認めてあげることが重要です。自分の個性を見つめ直し、「自分はこれで十分だ」と褒めてあげることで、他人と比較する必要がなくなります。自分の得意なことを伸ばし、不得意なことには無理に手を出さない。それが自分を愛する第一歩です。
競争社会の中では、他人との差が目につき、劣等感を抱きがちですが、本来人間は競争するためではなく、協力し合い、調和して生きるために存在しています。競争から降りて、協力の道を選ぶことで、自分をもっと自由に解放し、周囲との調和の中で幸せを見つけることができます。
成功とは協力と調和の中で生まれるもの
嫉妬や劣等感を乗り越えるには、他人の成功を願い、サポートする姿勢が必要です。「自分よりも相手を成功させよう」「自分よりも相手を幸せにしよう」と思えるようになれば、自分の心も次第に軽くなり、調和の中で成功を見つけられるでしょう。それは自分を犠牲にするという意味ではなく、互いに高め合う関係を築くということです。そもそも、人間は自分のことで頭がいっぱいだし、自我でいっぱいいっぱいです。ですので、人を成功させたり、幸せにすること。自分より伸びそうだったら伸ばすこと。自分がすごい方法や、成功方法を知っている場合、それができてなくて、悩んでる人がいたら、自分とその人の差を優越感を持って楽しむんじゃなくて、真剣にその人をそこから導き出す。もしかしたら、自分よりもうまくいく可能性もあるし、伸びる可能性もあるから、人は人を本当に持ち上げようとはしない。自分より下にいる人がいる方が気分が良く、安心するものだから。
だから、思い切って逆に振る方がちょうどいいし、それぐらいで真ん中ぐらいになるんじゃないかなと思います。
どれだけ自分が弱い部分を抱えていようとも、まずそれを認めること。自分の良いところも悪いところも受け入れ、周囲と比較せず、自分の存在を愛すること。これが嫉妬や劣等感を乗り越える鍵です。生きているだけで素晴らしいのです。自分を愛し、人と調和して生きることで、競争から降りて自由になることができます。
この文章が誰かの心に響き、何かのきっかけとなることを願っています。